香りの器を集めた企画展県立美術館：中日新聞Web - 中日新聞

展示室に並ぶガラスの香水瓶など＝津市大谷町の県立美術館で

　香水瓶や香炉のような香りにまつわる国内外の品を集めた企画展「香りの器−高砂コレクション」が、津市の県立美術館で開かれている。十二月十三日まで。

　老舗香料メーカー「高砂香料工業」（東京）の所有コレクションから、約二百四十点を展示した。十八世紀ごろまでの華やかで小さな香りの器からは、当時の香料が高価で、限られた貴族などしか持てなかったことなどが分かるという。

　展示の目玉は、フランスの工芸家ルネ・ラリック（一八六〇〜一九四五年）が制作したガラスの香水瓶。瓶の表面の曇りガラスが、優美で幻想的な雰囲気を醸し出している。

　香水瓶などの器に限らず、香道具や香水メーカーのカタログ、ポスターなども並び、広い視点から香りの歴史を学べる。

　担当者は「器を見て中に入っていた香水の香りなどを想像するのも楽しいと思う。初公開の香木など貴重な展示品もあるのでぜひ見に来て」と話している。

　一般九百円、学生七百円。高校生以下は無料。月曜休館。祝日の十一月二十三日は開館し、翌日休館。（問）県立美術館＝０５９（２２７）２１００　（杉山果奈美）

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

Search