舶用機器製造の兵神機械工業(兵庫県播磨町)は、青果物卸、川崎青果(神戸市兵庫区)の関連会社と共同で、球形のシイタケ「まるしいたけ」専用の栽培装置を開発した。ものづくりの技術を生かし、普通のシイタケに比べて難しい湿度管理などを省力化した。試験栽培を進め、農家向けに装置の販売を目指す。(塩津あかね)
まるしいたけは韓国で開発された品種で、かさが軸を包み込み、球形に育つのが特徴。エリンギのような弾力があり、しいたけ特有のくさみがない。栄養価にも優れ、ビタミンB1はシイタケの2倍、食物繊維は3倍という。
川崎青果関連会社の「神戸しいたけ研究所」(同)が15年、日本での生産販売権を取得。神河町内で生産し、スーパーで人気が出たが、生育環境を整える難しさなどから約1年前に中止した。
兵神機械は船舶用のセンサーやタンク、ポンプが主力。農業に技術を転用し、葉もの野菜の水耕栽培を行っている。別のメーカーからしいたけ研を紹介され、共同開発に乗り出した。自社の農場内に設置した試験装置で昨年5月、栽培を始めた。
装置は人が出入りできる大きさで、菌床を棚に並べる。室内の二酸化炭素濃度や温度、湿度を自動で制御し、遠隔操作で設定を変更したり、カメラで菌床の状態を確認したりできる。来年中にも売り出す計画で、兵神の担当者は「導入した農家が数年で投資を回収できるような価格設定にしたい」とする。
現在、国内のまるしいたけ生産は兵神機械の試験栽培だけ。収穫量は年間約540キログラム。しいたけ研のホームページを通じ、約300グラム入り3980円で販売している。農家に栽培が広がれば川崎青果が全量を買い取る。同社の川崎弘真社長は「だれにでも食べてもらえるよう、安く販売できるようにしたい」と話す。一方、兵神機械の農業関連の売上高は約1億円。友藤公雄社長は「生産現場の課題に応えたい。海外へ水耕栽培の装置の販路を広げるなどし、将来的に10億円を目指したい」としている。
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January 28, 2020 at 07:47AM
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