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「波板石」工房オープン 硯や工芸品を展示販売 石巻・雄勝町 - 株式会社河北新報社

「波板石」工房オープン 硯や工芸品を展示販売 石巻・雄勝町

波板石の工芸品を展示販売している工房 波板石で作ったペーパーウェイトや箸置など 墨が擦りやすい波板硯

 石巻市雄勝町波板地区の特産品「波板石」で作った硯(すずり)などの工芸品を展示販売する工房が、同地区の波板地域交流センター(ナミイタ・ラボ)に隣接して開設された。特産品の魅力を発信することで、波板地区を訪れるきっかけを提供。東日本大震災後、10世帯にまで減少した同地区の交流人口を増やし、波板の名前を後世へつなげていく。

 波板石は硬いため、加工には力や技術が必要だが、硯として墨が擦りやすいなどの良質な石で知られる。日本を代表する書家の植村和堂氏の著書「和硯と和墨」(1980年発行)では、波板石の石質を絶賛する文章もある。

 工房に並んでいるのは、全て波板石の工芸品。硯職人の遠藤弘行さん(67)と父親の故・盛行さんがそれぞれ作った硯をメインに、箸置きやペーパーウェイトといった品が並ぶ。

 石の形に合わせて手彫りしているため、全てが一点物だ。波板地区の住民らが加工したコースターなどもある。

 波板地域交流センターの運営を担う青木甚一郎さん(67)によると、工房開設の構想が生まれたのは約3年前。東日本大震災後、波板地区の住民は10世帯にまで減少したが、2014年に完成したセンターの維持を含め、波板の名前を残していく形を模索してきた。

 震災後にボランティアで訪れていた東北大関係者が、地域資源である波板石を後世に伝えていくべきだと提案していたこともあり、今年に入って工房開設の準備を本格化させたという。

 波板地区には、地区住民らで石のプレートを貼り付けた防潮堤や、震災の津波で漂着したハワイから奇跡の帰還を果たした同地区の和船「第2勝丸」がある。

 こういった地域資源に加え、特産品の波板石の工房を開設することで、波板地区に足を運ぶきっかけの一つにする狙いもある。

 現在は新型コロナウイルスの影響で見送っているが、波板石を使ったワークショップの開催も見据える。青木さんは「波板石は良質な石だと胸を張って言える。波板石を通じて、波板の名前を残していけたらいい」と話した。

 工房の開設時間は午前10時〜午後4時。連絡先は青木さん090(4311)9203。

2020年04月18日土曜日


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April 18, 2020 at 10:45AM
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