「妖怪をテーマにした全国初の公立博物館」として2019年4月に開館した広島県三次市三次町の妖怪博物館に、海外から注目が集まっている。テレビ番組の取材が相次ぎ、同館の収蔵品を借り受けた米国の美術館が昨年末から企画展を開催。アニメやゲームなどのキャラクター文化の源流として「YOKAI(ヨーカイ)」がクローズアップされている。
「まるで妖怪フェスティバルだね」。タッチパネルで触れた妖怪が闇夜を練り歩く同館の展示「デジタル百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)絵巻」を前に、ニュージーランドの人気コメディアンで俳優のリス・ダービーさん(45)が声を弾ませた。
オーストラリアの放送局が夏に放送する紀行番組の撮影隊が18日、同館を訪れた。「てんぐの鼻はなぜ長い」「カッパの弱点は」…。ダービーさんは、同館の資料を収集した妖怪研究家の湯本豪一(こういち)さん(69)=東京都江戸川区=を質問攻めにした。
東京五輪で注目が集まる日本文化をテーマに番組を企画した。アシスタントプロデューサーのニック・ドワイヤーさん(40)は「妖怪は、ゆるキャラやポケモンのルーツ。無から有を生み出す日本人の想像力の象徴ではないか」と分析する。同館によると、海外のテレビ番組取材は昨秋の台湾に続き2例目という。
湯本さんが三次市に寄贈した約5千点の資料を収蔵、展示する同館。三次市で生まれた江戸時代の妖怪伝説「稲生物怪(いのうもののけ)録」を題材に明治時代の画家が描いた「百物語絵巻」など8点が、米国ニューメキシコ州サンタフェの美術館で19年12月に始まった企画展「YOKAI―幽霊と悪魔」に貸し出された。妖怪博物館の伏見由希学芸員は「米国の学芸員がろくろ首や海坊主など、日本の妖怪に詳しくて驚いた」と話す。
18年7~9月には、スペイン・マドリードの美術館で、三次市が貸し出した絵巻物や錦絵など約80点を紹介する企画展があった。法政大(東京)で妖怪学を教える湯本さんは「不思議なもの、異形のものへの興味は世界共通。海外の研究者も増えていて『YOKAI』は国際語になりつつある」と力を込める。
中国新聞社
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