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自分で海外の個別株に投資するのが難しいという人は、投資信託を活用する手がある。「海外投資の狙い目」の2回目は、今注目の投資信託を通じた投資手法を取り上げる。
■レバレッジを効かせて分散投資
最近特に注目されているのは、昨年後半から新商品が相次いで登場し、一躍人気ジャンルになった「レババラ投信」。これはレバレッジをかけて運用するバランス型投信のこと。人気の火付け役となった「グローバル3倍3分法ファンド」(日興アセットマネジメント)を例に、その仕組みを見ていこう(下図)。
この投信は、国内と海外の株式・債券・REIT(不動産投資信託)に分散投資する投信だ。運用資金を100とすると、40を海外株、40を国内・海外のREITに投資する。そして、残り20の現金を証拠金として、日本株先物(20)、国内・海外の債券先物(200)に投資する。こうして100の運用資金に対し、「レバレッジ3倍」である300のポートフォリオが出来上がるわけだ。
グローバル3倍3分法ファンドは2018年10月の設定から着実に上昇を続けていたが、コロナ・ショックの直撃を受けると、基準価額は1万3000円台から9000円割れまで1カ月で約37%も急落した。
この投信は値動きの異なる資産を組み合わせることで、価格の変動を抑える設計になっている。ただ、それでも「大半のレババラ投信は株式と同程度のリスク水準(値動きの大きさ)になっており、今回のようなショック時には、1カ月で価格が2~3割動いても不思議はない」(イデア・ファンド・コンサルティング代表の吉井崇裕さん)。
とりわけコロナ・ショックでは、本来逆相関になる株式と債券が同時に売られる局面があった上、ミドルリスクのはずのREITが株式以上に下落したことで大幅安になったという。
■リスク許容度で商品を選ぶ
吉井さんは、「レババラ投信の仕組み自体はよくできていて、低金利時代に高いリターンを期待できる商品として注目できる」と評価する。ただし、「レババラ投信の良さは、同じリスク水準に対して期待リターンを高められる点であり、それは長期保有しないと表れない」という。短期の値幅取りではなく、長期運用に活用することが肝心だ。吉井さんは、「自分の長期運用のポートフォリオの中にある、株式投信などのハイリスク資産をレババラ投信に置き換えるのがいい」とアドバイスする。
最近では、レババラ投信の種類も豊富になっている。短期的な値下がりリスクを許容できる人は、レバレッジを5倍程度まで高めた商品が有力だ。一方、できるだけ値下がりリスクを抑えたい人は、投資先を円資産に特化した商品や、相場に合わせてポートフォリオの配分比率を変更する商品が候補になる。前者は、「東京海上・円資産バランスファンド」(東京海上アセットマネジメント)、後者は「米国分散投資戦略ファンド」(三井住友DSアセットマネジメント)などが代表例だ。
(市田憲司)
[日経マネー2020年7月号の記事を再構成]
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May 27, 2020
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人気の「レババラ投信」 良さが出るのは長期運用 - 日本経済新聞
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