
かつて身近な素材だったわらを見直した。仙台市歴史民俗資料館の企画展「わらと生活」(11月3日まで)を見学し、魅力を改めて感じた。保温性や耐水性に優れ、生活の場で長く重用されてきた。
会場に並ぶ蓑(みの)や編みがさ、わらじなどのわら製品は、素朴な美しさが印象的だ。そんな展示品の中で目を引くのが、高さ2メートル近いわら人形。栗原市の泉谷お屋敷祭りで使われる人形の複製だ。
わら製品は高度成長期に大量生産品に取って代わられ、日常目にする機会は減った。今年の稲刈りは早くも宮城県内で始まったが、そもそも長いわらがコンバインの普及で手に入りにくくなった。
わらには呪力があると信じられていたという。わら人形を用いた信仰や年中行事は東日本に多く、泉谷お屋敷祭りでは悪疫退散や害虫追放などを願って人形を掲げて集落を巡り、最後に燃やす。
災いを集落外に送り出したり、災厄の進入から守ったりする風習は各地に残る。「わらにもすがる」と頼りなく言われても不可欠の存在だ。ましてやコロナ禍の今、わらの力を借りたい気分だ。
2020年08月29日土曜日
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August 29, 2020 at 12:14PM
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