地域住民が所有する古い生活道具を集めた展示「歴史を語る集い」が６日、高岡市の大坪町二丁目公民館で始まり、昭和の時代に使われていた火鉢やさおばかり、スライド映写機など懐かしい品が並んでいる。８日までと１３～１５日。
富山大芸術文化学部が住民と協力して取り組むプロジェクト「地域／私のヴァナキュラーをめぐる旅」の一環として自治会が企画。プロジェクトでは、学生らが市内の身近な文化財や風習を調査した成果を、同公民館など市内１２カ所で６日から発表する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け４月以降に延期が決定。同公民館では既に住民から展示品を集めていたため、自治会主催でイベントを行うことにした。
住民から募った懐かしい道具類約４０点が並ぶほか、昭和３６年の地図を基に町内の様子を再現したジオラマも制作し展示。松村光洋自治会長（６４）は「地域の歴史を振り返るいい機会になった。プロジェクト本番ではさらに展示品を増やしたい」と話している。
プロジェクトに参加する自治会では、このほか丸の内一区自治会も大菅公民館で住民の絵画作品などを今月末まで展示している。
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