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1番人気のあの味も!ローソンが人手不足でおにぎり製造自動化推進へ|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社 - ニュースイッチ Newswitch

デポジッターがご飯の上にシーチキンマヨネーズをバラつきなく乗せていく

フレッシュダイナー(千葉県船橋市、石黒勝彦社長、047・433・7511)の船橋工場はローソンの関東圏の店舗向けに、おにぎり、すし、お弁当を約70SKU(品目)製造する。ローソンの米飯製品の生産金額で全国4位にあり、生産量も多い。このため完全自動化が大半だと思われがちだが、「これまで人海戦術の作業が中心だった。今後、省力化の設備を増やしていく」(石黒社長)計画だ。 シーチキンマヨネーズ入りのおにぎりは、ローソンで1番人気のおにぎりだ。2019年12月、ご飯の上にシーチキンマヨネーズを自動で乗せるデポジッターを導入した。これまでは定量を乗せる技能者数人が交代で対応してきたが、「1時間最大3000個を流せるライン上で、バラつきなく安定して16グラムのシーチキンマヨネーズを乗せられるようになった」(大屋敏生産課課長)。段取り替えすれば、昆布や練り梅のおにぎりも製造できる。別の階にある手巻きおにぎりのラインには、自動で納豆をご飯の上に絞り出すデポジッターも設置した。納豆以外の具材にも対応する。 同工場の約500人の従業員のうち約350人がアジアから来た技能実習生や派遣人材の外国人だ。24時間、365日稼働、年間7200万食の生産を支えている。ローソン店頭では毎週、米飯の新商品かリニューアル商品が発売されるため、生産現場では事前に工程を立て、テスト製造して量産に備える必要があるが「『毎週の新商品対応は当然』と身についており、おっくうに思うような人材はいない」(内田光徳営業課課長)。 それでも人手不足の問題はあり、炊き上がったご飯を、弁当容器のご飯型部分に入れてならす自動機の設置を検討している。ラインの最終工程で「完成した商品をケースに詰める作業も機械化したい」(石黒社長)といい、設備投資を継続する。 (取材・丸山美和) 【工場データ】 1995年創業。延べ床面積は7903平方メートル。フレッシュダイナーは東洋水産の完全子会社だが、船橋工場は100%ローソン向けに製造する。平日は1万5000キログラム、休日はその8割ほどの米を炊いている。

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